GOCOOメンバーとの出逢い 野口直之 山内猛馬 編 −前編−

それはまだ、かみさまが、
タイコノドン達と、この世界をお創りになっていた頃のこと。
そう「原始トランス時代」のお話。

かみさまの朝は、日課であるタイコノドン・ザ・ライドで始まる。
タイコノドンにまたがり、西へ東へ、南へ北へ、
この世界を自在に走り回られる。
その頃、たくさんのタイコノドン達が、
かみさまと共に世界を創るべく奔走していたけれど、
かみさまのタイコノドン・ザ・ライドには
決まって双子のタイコノドン兄弟がお供していた。

下あごが少し長いのが兄のタケ、肉づきのよいのが弟のノグゾ。
タケとノグゾの鼓動は、ひときわ大きくドンツドンツとよく響き、
その足音が打ち鳴らすフレーズは、2頭の絶妙なかけあいで、
えもいわれぬグルーヴを生み出していた。

かみさまがタケに乗っているとき、
ノグゾは、かみさまのまわりを、じゃれつくように飛び回ったり、
時に遠くはなれて、
おいしそうなはんばーがーの実なんかをつまみ食いして、
あわてて戻ったり、
“いっせいふうびせぴあおどり”をしてみせたり、
息切れをおこしてちょっとしょげてみたり、
たいそうやんちゃで、
かみさまは
「ああ、ゆかいゆかい!おまえがいると、ほんとうに楽しいのう。」と
いつも笑っておられた。

かみさまがノグゾに乗っているとき、
タケはその横で、たいていはクールに足並みをそろえているけれど、
時に、陽のさす丘や、お立ち台の岩にさしかかると、
突然何かに取り憑かれたように 大胆なステップを踏み鳴らしながら、
のたうちまわるように踊りまくった。
そんな時かみさまは、
さかんに手を打ち鳴らし、口笛を吹かれて、感嘆の声をあげられたが、
タケはそのあとにはまた、なにごともなかったように、
クールに足並みをそろえて歩くといったふうだった。

かれらが通ったあとには、ビートが波動となって響き続ける。
それが、この世界のあちこちに蒔かれていた『いのちの種』をふるわせて、
やがてふつんふつんと芽がふき始める。
そんなふうにして、“野”や“山”が創られたいった。

けれども、来る日も来る日もひたすら走り続けることは、
タイコノドン達にとって、けっして楽なことではなかった。
心臓がはちきれんばかりになることや、
足が鉛のようになって、もう1歩も前へ進めないと思うこともあった。
でもタケもノグゾも、じぶんたちのさだめを、誇りに思っていた。

くるしい、もうだめだ、と思う時は、
隣でちからづよく大地を駆ける兄弟を見れば、
枯れ果てたはずのちからが、どこからかまた湧いてきた。
おたがい同時に、くるしい、もうだめだ、と思って走っているのだけれど、
おたがいが相手のちからとなって、一緒なら走り続けられた。

そうしてながいながい年月がたち、
この世界一面にいのちの種が芽吹き始めた頃、
タイコノドン達がひとまずその役目を終える時がやってきた。

その朝、かみさまはタケにもノグゾにもお乗りにならず、
そのかわりふたりを両手にお抱きになると、
その耳になにやらささやかれた。
そのささやきを聴きながら、
タケとノグゾはゆっくりと永い眠りに落ちていった。

ふたりが眠りに落ちたあとも、
かみさまは長いこと、そうしておられた・・・。

 

後編へつづく

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日本国内をはじめ、世界中で活動している創作和太鼓グループ「GOCOO」のリーダー。
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